並行世界をめぐる旅から駄菓子カフェ「カラフル」に帰ってきた介人たち。しかし、そこでは新たなカシワモチワルドと“柏餅王”となったゾックスが、ゼンカイトピアを支配していた!? またもや柏餅中毒だらけと化した世界を救うため、ゼンカイジャーの新たな戦いが始まる! 一方、ドンブラザーズの世界では、タロウが去って1年、お供の5人は充実したプライベートを送りつつ、ジロウをリーダーに戦いを続けていた。そんな中、記憶が戻ったタロウが喫茶「どんぶら」を訪れる。復帰を祝福されるタロウだが、同時にメンバー全員から受けたのはドンブラザーズ脱退の相談だった…。それぞれの道を歩むことを決めた直後、再び現れた機界鬼がタロウに襲い掛かる! 2つの世界で勃発した事件が次元を越えた“縁”で結ばれたとき、2大スーパー戦隊の全力全開ミラクル・バトルが開幕する!
スーパー戦隊シリーズ第46作。一連のスーパー戦隊シリーズにおいて「〇〇ジャー」と付かないのは2012年に放送された『特命戦隊ゴーバスターズ』以来10年ぶりであり、「革新的な作品を目指す」という意気込みの表れとなっている作品である。モチーフは日本を代表するおとぎ話の一つ・『桃太郎』であり、同作品に登場する人物・動物をモデルにしたドンモモタロウと4人のお供たちの活躍を描く。5人のうち2人はモーションキャプチャによるCGキャラクターとなっている。 「革新的な作品を目指す」というスローガンの下、メインライターには井上敏樹が採用され、井上は1991年の『鳥人戦隊ジェットマン』以来31年ぶりのスーパー戦隊作品メインライターとなり、テレビ朝日の特撮枠(スーパーヒーロータイム)でメインライターを担当するのは2008年の『仮面ライダーキバ』以来14年ぶりとなった。ピンク戦士であるキジブラザーはスーパー戦隊シリーズ史上初のデフォルトカラーがピンクの男性戦士となる。 この5体のヒーローらはそれぞれに特徴があり、ドンモモタロウはちょんまげをゆっていて、オニシスターは角が生えていて、サルブラザーは筋骨隆々(きんこつりゅうりゅう)のマッチョマンタイプで、イヌブラザーが身長100cmの小柄なのに対し、キジブラザーは身長220cmの巨体であるなど、スーパー戦隊シリーズ史上類を見ない凸凹シルエットが特徴となっている。変身に用いられるアイテム「アバタロウギア」や、スーパー戦隊の力を借りる能力などは前作『機界戦隊ゼンカイジャー』の世界観が一部踏襲され、初期設定でスーパー戦隊シリーズ前作品の内容が継続されることもスーパー戦隊シリーズ史上初の事例となった。
「映画だと!?」と映像が始まるや否や、いきなり驚きを隠せない様子のドンモモタロウ(桃井タロウ)。それもそのはず、なんとドンブラザーズが映画出演のオファーを受けることになったのだ!さらに、敏腕映画プロデューサー・三枝玲子(島崎和歌子)が明かした映画のタイトルはなんと「新・初恋ヒーロー」!?…この劇中映画の原作漫画こそ、鬼頭はるかが漫画家デビューした際に盗作疑惑をかけられた王道少女漫画だった!まさかのオファーに、はるかも「はー!???」と動揺が隠せない様子。果たして盗作疑惑は明らかになるのだろうか!? そして始まった映画撮影は、ハチャメチャ要素のオンパレード!猿原真一が苦言を呈するなか臨んだ撮影では、タロウとはるかによる<超クセ強>な演技に、三枝プロデューサーも「(ヒーローに演技は)無理だったか…」と頭を抱える始末。そんな状況をチャンスと見るや、翼や脳人のソノイとソノニも「どんな役でも構わない!」と出演を願い出るまさかの展開に!!映画撮影は一体どうなるの~~!?